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「奈良」 南和運送(株)(資本金1000万円、五條市二見4-4-43、代表北村嘉人氏)は、2019年12月28日に事業を停止し、事後処理を田中素樹弁護士(大阪市北区西天満2-10-2 幸田ビル4階401号室、グローバル法律事務所、電話06-6365-6154)ほか2名に一任、自己破産申請の準備に入った。 当社は、1953年(昭和28年)11月に設立した一般貨物自動車運送業者で、大手製薬会社のグループ会社などから主に飲料の配送と預かり業務を受注し、ピーク時である2012年9月期の年収入高は約6億5000万円を計上していた。 しかし、その後は運送費の下落と採算確保のための選別受注により減収の一途をたどり、2018年9月期の年収入高は約3億8100万円にダウン。この間、多額の借入金の支払利息負担で収益性は低水準を余儀なくされていた。2019年に入ってから従業員の退職が相次ぎ、社内体制が混乱して大口得意先を喪失したことで業況が一気に悪化、12月に入って代表北村氏が死去し事業継続が困難となったことから、今回の事態となった。 負債は債権者約100名に対し約3億円。 |