今後のドライバー不足

今後のドライバー不足


運送会社は昔は人気職業だった


かつてトラックドライバーは多くの金銭を得る事ができる仕事として高い人気を誇っていましたが、現在は大きく様相が変化し会社に運送の依頼は入るものの、運転手不足により自社のトラックを動かして運送させられず、やむを得ずに外注のドライバーや下請け業者に依頼するという事が慢性化しています。


こうしたドライバー不足は一部のみで発生しているわけではなく、国内に存在し経営している全ての運送業者で見られトラック業界全体の深刻な問題です。


しかも、影響を及ぼすのは決して決してトラック業界に限った事ではなく、このままドライバー不足が進行していくと、日本全体の経済的な著しい損失に繋がってしまう恐れがあります。




ドライバーの業務


一般的にトラックドライバーが行う業務内容というのは、倉庫などから荷台に積載した荷物を目的地の倉庫や店舗などに届けるといった事ですが、実際には出発地と目的地を往復するといったシンプルな業務内容ではありません。


目的地から出発地までの間にある中間地点で積載している荷物の一部の積み下ろしなども行いますし、物流の要でもある倉庫で保管し適切な流れで市場に流通させるという管理面も運送業界が担っている重要な役割です。


そのような物流の全てが運転手不足により根底から円滑に行われなくなると、工場で物づくりをしている現場に原材料が正しく届けられなくなり、製品を生み出す事ができなくなってしまいます。



工場にて生産している物が食料品であるのなら、原材料が届かない事により食料品を作る事ができなくなる上に、たとえ原材料が届き作る事ができたとしても各店舗に運送するためのドライバーのドライバー不足に陥っていれば、結局消費者の手に届く事はありません。


そのため、コンビニなどの店頭から商品が姿を消してしまうといった光景が珍しくなくなってしまう可能性は高く、建材の運送が行えない事により古い建物にメンテナンスが行えず建築現場で業務が中断されるといったように、これまでの何気ない生活が運転手不足によって成り立たなくなってしまいます。