倒産情報-アペックエート株式会社2020/01/20

倒産情報-アペックエート株式会社2020/01/20
業 種冷凍魚・鮮魚卸
商 号アペックエート株式会社     アペックエート
所在地大阪府
倒産態様破産手続き開始決定受ける
負債額負債1億5200万円
「大阪」 既報、2019年9月5日までに事業を停止していたアペックエート(株)(資本金1000万円、大阪市中央区島之内1-22-20 堺筋ビルディング5階、代表植田伊織氏)は、同年12月26日に大阪地裁へ自己破産を申請し、1月15日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は堀野桂子弁護士(大阪市中央区北浜1-8-16 大阪証券取引所ビル、北浜法律事務所・外国法共同事業、電話06-6202-1089)。財産状況報告集会期日は4月23日午後2時30分。

 当社は、2010年(平成22年)10月に設立した冷凍魚・鮮魚の卸売業者。福岡や鹿児島、高知など全国の漁業協同組合、産地仲買から国産魚のみにこだわって直接仕入れ、天然・養殖のフグやハモ、ノドグロを主力に、クエ、白子、カワハギ、タイ、ブリなどを販売していた。フグやハモなど季節的要因で価格変動する魚類は需要が高まる前に仕入れ、フィーレ加工を施して冷凍することで品質と価格を維持。国産魚が安価に買えることで、大手居酒屋・回転ずしチェーンや魚介専門店などの得意先から評判を得ていた。卸事業以外にもトラフグやクエの鍋セットを中心とした通販事業、養殖魚用サプリメント「バイオAP」の販売、居酒屋「鯛平」の運営を手がけ、2015年9月期には年売上高約1億3900万円を計上していた。

 その後も、主力得意先からフグやハモなどの受注が伸びたほか、一般顧客向けの通販事業も好調で業績は急拡大。2018年9月期には年売上高約2億8000万円を計上していたが、設立が浅く内部留保に乏しかったことから旺盛な資金需要に調達が追い付かず、資金繰りは悪化していた。この間、2017年8月には金融機関へリスケを要請。支援を受けて、経費や人件費の削減など業績改善に努めていたものの、ここへ来て先行きの見通しが立たなくなり、今回の措置となった。

 負債は債権者約81名に対し約1億5200万円。